コード進行の応用①リハーモニゼイション

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リハーモニゼイション(reharmonization)とは、既存のコード進行を見直して、異なるコードに置き換えて響きを変え、楽曲を異なる雰囲気に変えることを言い、モディフィケーション(modification)とも呼ばれます。

例えば、以下のような原曲のメロディとコードがあったとします。

T:トニック、S:サブドミナント

これを次のようにリハーモニゼイションしてみます。

①同じ機能を持つ別のコードに置換、細分化、集約する。

このケースは、同じ機能の代理コードに置換、細分化してます。
(代理コードについては、代理コードの回参照)

②メロディとの関係を考えつつ、他の機能のコードに置換する。

※D:ドミナント、Sec.D:セカンダリードミナント
(セカンダリードミナントについては、ダイアトニック・コード外のコードの回参照)

このケースは、ドミナントおよびセカンダリードミナントを入れて、ドミナントモーションおよびツーファイブを形成してます。
(それぞれ、ドミナントモーションの回ツーファイブとは何んぞ?の回参照)

リハーモナイズする時、コードとメロディの関係がルール(コードとメロディの関係の回参照)に則っているかに注意してください。

では、それぞれを音で聴き比べてみましょう。

原曲

①のケース

②のケース

いかがでしょうか?

同じメロディラインでも、雰囲気や受ける印象が違いますよね。

このように楽曲の雰囲気や受ける印象を決めるのはメロディラインだけでなく、そこにどのようなコードを付けるかも重要なファクターなのです。

一般的には以下のように言われています。

Ⅰ、Ⅳ、Ⅴの主要3和音(スリーコード)のみを使ったコード進行は明確な原色を感じさせ、代理コードを多用するほど、ふわっとした微妙な色合いを感じさせる。
バラードやシンプルなメロディラインの時はコード進行を凝った方が良く、アップテンポの時は単純な方が良い。

野球で例えるなら、スリーコード楽曲は直球勝負、代理コード多用楽曲は変化球主体って感じですかねえ・・・・

いや、却ってわかりにくいか・・・・(^-^;

私自身も、リハーモニゼイションは結構使いますねえ。
同じメロディラインの1番と2番で、聴いている人を飽きさせないためにちょっと雰囲気を変えたいなあ、なんて時に重宝してます。

今後の楽曲創作活動のご参考になれば幸いです。

ということで本日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。

MASA

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