卒業にあたって② ~課題に関するお話~

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大学を卒業するためには所定の単位数を修得する必要があります。
大阪芸術大学通信教育部の場合は、主に課題(作品あるいはレポート)を提出し、指導教官の採点・評価を受け、合格すると単位をいただけるというシステムになっております。
(スクーリングのある科目は、それに加えてスクーリングも全日出席し合格しないといけません。ゆえに『主に』と記述しております。)

そこで本日は、単位修得の基本でもある課題に関するお話しをしたいと思います。

卒業への早道

単位修得が上記のようなシステムになっておりますゆえ、卒業への早道は、兎にも角にも課題を提出してしまうことだと考えます。

自信があろうがなかろうが、とにかく課題を提出しないと何も始まりません。

時には勉強不足や課題の意図の読み違えで不合格で返ってきたりもしますが、その場合には丁寧に添削してくださる教官がほとんどなので、それを基にやり直して再提出すれば、いずれ合格をいただけます。

それに、その添削から自身の欠落した知識や考えが浮き彫りになり、多くの気付きや学びにつながるので、それこそが大学に学びに来た意義そのものではないかとさえ私は思っています。

とにかく出さない事には始まらないので、提出すること。
これに付きます。

優秀な成績で卒業したいという野望を持たれている方はそれなりに頑張ってください、としか言いようがないですが、

成績を意識するあまり、課題提出を躊躇する。
→課題を出さないから、当然単位も取れない。
→時間だけが過ぎてゆき、当初のモチベーションが保てず、結局、卒業をあきらめる。

この流れはさすがに本末転倒ですから、そのあたりのバランスは考えた方が良いかと思います。

ちなみに、不合格再提出した科目が私自身もいくつかありますが、どれも最終的には一番高い評価(A or優)をいただきましたので、不合格になったからと言って良い成績を取れないわけではないことは申し添えておきます。

課題レポートに何を書けばよいか?

課題レポートに何を書けばよいかに困っておられる方が散見されるので、私の経験談を語ろうと思います。ただし、一個人の経験談ですから、あくまでも参考と捉えてくださいね。

卒業のためにかなりの数のレポートを提出し、評価を受けてみた実感として評価のポイントは、以下の3点だったかと思います。

①与えられた課題に対する学生自身の考えが表現されているか。
②その考えに至るまでのロジック(論理展開)がキチンとなされ、かつ、それが読み手にわかりやすく書かれているか。
③自論も独りよがりではなく、世の中の情報も加味した上で展開しているか。
(ゆえに、レポートの最後に参考資料の明示が求められる。)

また、私が教官の立場ならば、その課題を書くにあたってテキスト読んだり、参考資料を調べたりした結果、何を学んだか、そして、その学びを自身の音楽活動の今後にどう展開してゆくのかを書いてほしいので、必ず自身の音楽活動と絡めた内容にしました。

さらに、ある教官がスクーリングで語ってくださった以下のことも参考になりました。

『課題は、○○についてレポートせよ。とか△△について論ぜよ。とか大きなテーマの問いが多いと思いますけど、それに対して、知っていることや調べたことを広範囲で書く方が大多数なんです。
が、正直そういうのは読んでいて面白くないんです。
すべてこちらが知っていることだから。
そうではなくて、課題テーマの範疇の中から自分なりにテーマを絞り込んで深く語って欲しいのです。絞り込みの範囲が小さくあればあるほど読んでる方は面白いので、そういったレポートを望みます。おそらく、他の先生方も同じだと思います。だから、(テーマの範疇の中の何について語っているのかがわかる)タイトルを付けてくださいという注意書きが付くのです。』

確かに、自身の課題レポートの評価コメントを見てみると、テーマの範疇で、自身の音楽活動経験から来る自論を深く展開した方が高評価をくださる教官が多いという印象を持っております。

なお、上記のポイントよりも教官の知識や考えに沿っていることを優先されるケースもままありますのでそのあたりにはご注意くださいませ。
感触としては、クラシック系の教官はその傾向が強いかな。
(注:個人の見解です。)

いずれにしても、提出してみて評価を受けてみないとそのあたりの塩梅は掴めて来ないので、とにかく課題を出し続けるのが単位修得、延いては卒業への早道であると考えます。

おわりに

上記で示したようなことが求められるとの考えの基、粛々と課題レポートを執筆してきました。

ゆえに、多様な音楽の世界における様々な視点から自身の音楽を見直し、それに対する考えや姿勢を再構築することにも繋がり、それが大学に入学して得られた最大の成果だと思っています。

自身の音楽に対する考えや姿勢を音楽界各領域のエキスパートでもある教官の方々に様々な角度から評価していただいた結果、数多くの気付きが得られ、また自信にも繋がりました。

こんなブログを書いているぐらいですから、自身の考えを文章で表現するのは嫌いではないので、レポート執筆自体もそれなりに楽しく対応させていただきました。

それでも次から次へとやってくる課題の荒波は、しんどかったですケド・・・・(;^_^A

在学生の方々の今後の参考になれば幸いです。

ということで本日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。

MASA

コメント

  1. いつかのzoom飲み会に参加したものです より:

    とても参考になりました。
    ありがとうございます。

    • MASA MASA より:

      コメントありがとうございました。
      今後のご参考になったようで何よりです。
      大変でしょうが、無理しない範囲で頑張ってくださいませ。

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