今回は、初めて作曲する時のおススメ手法:スリーコード作曲法(初めての作曲はスリーコードから)の回で少し触れましたスケールとダイアトニック・コードについてお話しします。
ダイアトニック・コードを使えるようになると、作曲の幅がまた一段と拡がるかと思います。
スケール(音階)
初めての作曲はスリーコードからの回で、メロディラインには12音階すべての音が使えるわけではなく、key(調)によって使える音が決まっており、それを並べたものをスケール(音階)と呼ぶ、と説明しました。
スケールにはメジャー・スケールとマイナー・スケールがあり、音の並びは次のようになります。
- メジャー・スケール:[全全半全全全半]の間隔で並んでいます。
Ⅰ(全音上)Ⅱ(全音上)Ⅲ(半音上)Ⅳ(全音上)Ⅴ(全音上)Ⅵ(全音上)Ⅶ(半音上)Ⅰのオクターブ上
- マイナー・スケール:[全半全全半全全]の間隔で並んでいます。
Ⅰ(全音上)Ⅱ(半音上)Ⅲ(全音上)Ⅳ(全音上)Ⅴ(半音上)Ⅵ(全音上)Ⅶ(全音上)Ⅰのオクターブ上
例えばⅠ(主音)=C(ド)の場合には
となります。
なんでこんな並びになるんでしょうねえ・・・・(。´・ω・)?
これについては前々から疑問に思っていたのでイロイロと調べてはみたのですが、明快な説明を見つけることができませんでした。
基本的には人間が聴いた時の心地よさで決まっていると考えて置けば良いようです。
ちなみに、より突っ込んだ話をすると、他にもスケールはいくつも存在します。
ですが、ポピュラー音楽の作曲では、上述の二つが基本となるものですので、まずはこれらを理解するところから始めるのがよろしいかと思います。
これらを理解するだけでも作曲のバリエーションは拡がりますし、他のスケールを理解する時の基本形でもありますゆえ。
ダイアトニック・コード
そのkey(調)のスケールが決まると、そこからダイアトニック・コードが導けます。
ルート(根音)を一番下にして、スケール上の二つ上の音を重ねてゆくと、コード(和音)ができます。
ルートの二つ上、さらに二つ上・・・・・という感じで重ねていきます。
ちなみに、これは3度離れた音(二つ上の音)を重ねるので、3度重ねの和音とも言います。
そして、スケール上の各音をルートとして、それぞれに対して二つ上の音を3つあるいは4つ重ねてできたコード(和音)がダイアトニック・コードです。
スケール上には7種の音がありますから、ダイアトニック・コードも7つできます。
たとえば、Cメジャー・スケール:C D E F G A Bの場合
Ⅰ:C E G ⇒ C C E G B ⇒ CM7
Ⅱ:D F A ⇒ Dm D F A C ⇒ Dm7
Ⅲ:E G B ⇒ Em E G B D ⇒ Em7
Ⅳ:F A C ⇒ F F A C E ⇒ FM7
Ⅴ:G B D ⇒ G G B D F ⇒ G7
Ⅵ:A C E ⇒ Am A C E G ⇒ Am7
Ⅶ:B D F ⇒ Bmb5 B D F A ⇒ Bm7b5
※コード構成音 ⇒ コードネーム
よって、Cメジャー・スケールのダイアトニック・コードは以下になります。
同じKey(調)の中では、3和音でも4和音でも自由に使えます。
よって、全部で14種のコードが使えますので、スリーコードよりも更に拡がりのある曲が創れるかと思います。
ここでは、Cメジャー・スケールのダイアトニック・コードのみご紹介しましたが、ここまで説明してきたスケールとダイアトニック・コードの音の配置ルールを理解できれば、どんなKey(調)のダイアトニック・コードも導けます。
上述の内容を参考にイロイロなKey(調)のダイアトニック・コードを導いてみてくださいませ。理解が深まると思いますゆえ。
作曲のご参考になれば幸いです。
ということで本日はこの辺で。
最後までありがとうございました。
それでは、また。
MASA
コメント