ライブに出演する、あるいはこれからしようとする人の多くは、
『ステージ上で音楽を通じて自分自身を表現し、その想いを他の人に伝え、何かを感じてもらう。』
を目標のひとつとしておられるのではないかと推察します。
私自身もまた、その目標を掲げて、音楽を創り、ライブに多数出演してきました。
まだまだ、道半ばではありますが、その目標に少しでも近づくためには、以下の2点が重要であるとの考えに至っています。
②他のアーティストのステージをじっくり観察すること。
今回はそれぞれについて、経験を基にした私なりの考えをお話ししようと思います。
今後のライブ活動のご参考になれば幸いです。
①ライブ出演の重要性
歌唱や演奏の技術を高めることは、プロのレッスンを受けたり、熟練技能者のブログやお話を見聞きしたり、自身の演奏を録音して聞いてみたりすることでも十分可能かと思います。
実際、カラオケオフ会などに参加すると、特にライブ活動をしているわけでもないのに、驚くほど高い歌唱力を持った方に遭遇することもしばしばです。
しかしながら、ライブに出演してみると、ステージ上で歌唱&演奏により自分自身を表現し、想いを他の人に受け取ってもらうためには、その技術だけでは不十分であることを思い知らされます。
楽曲を理解し、それを自分なりに解釈&表現する能力や、衣装や演出、立ち振る舞いなどのステージング技術、また練習等で培ってきた歌唱&演奏技術をステージの上でも如何なく発揮するためのメンタルの強さや緊張のコントロールなどなど、歌唱&演奏技術以外の多くの要因が関わっていることを、身を以て知ることになります。
ですので、ステージ上で魅せる技術を向上させるためには、とにかくライブに出演し、何が必要で、何が自分に足りてないのかに気付き、そして、それを道標として更なる改善を重ねることが近道であると考えています。
ライブ出演を続けると、本当にいろいろなことに出くわし、様々な課題があぶり出され、自身の実力のなさを痛感すること度々です。正直、かなりの痛みを伴うこともあり、自信を失い、落ち込むこともあります。
しかしながら、その痛みにキチンと向き合い、その中に潜んでいる上達のための真の課題に気付くことは、とても貴重なものだと思います。
課題が明確にならないと上達のしようがないですからね。
とにかく、ライブ等に出演し、人前で演奏する経験を積みましょう。
なお、どのような道程でライブデビューしたらよいのかわからない方は、私のお勧めするライブデビューまでの道のりについてお話した以前のブログ(ライブ活動の始め方②)をご参照いただければと思います。
②ライブを観ることの重要性
ライブ出演するのと同じぐらい、他のアーティストのステージを観ることもとても大事だと実感しています。
他のアーティストのステージを観ることにより、自身のステージでは気づけなかった自身の弱点に気付き、さらなる技術向上の道標を得ることができるのです。
また、自身の頭では考えつかない思いもよらなかったような手法で観客を魅了するアーティストにも、度々出くわします。そういった方々のステージを観ることは、自身の引き出しを増やすことにも繋がります。
反対に、こういうやり方(歌い方、ステージング等)だと客席は引き込まれないんだなあという反面教師的な教えも、そこから得られるのです。
正に『(良い点も悪い点も)人の振り見て、我が振り直せ』ってことわざがドンピシャ当てはまるって感じですね。
例えば、想いはステージの上での回でお話したことなどは、正に他のアーティストのステージも観ることをキッカケに、学んだことに他なりません。
有名なアーティストのライブはもちろんのこと、自分に近いインディーズのアーティストのライブなんか、教材の宝庫ですよ~♪
全く知らない人ばかりが出演するライブを観に行くのは、なかなか敷居が高いかと思いますが、少なくとも自身が出演するブッキングライブで対バンするアーティストのステージは、じっくり観察するのが肝要かと。
なにしろ、タダで引き出しを増やす絶好のチャンスを与えられるわけですからね・・・・。
他のアーティストさんをじっくり観察している人ほど、上達が速いとも感じておりますゆえ。
まとめ
『ステージ上で音楽を通じて自分自身を表現し、その想いを他の人に伝え、何かを感じてもらう。』
という目標に少しでも近づくためには、以下の2点が重要である。
歌唱&演奏技術以外の多くの要因が関わっていることを実感し、自身の課題を明確化する。そして、それを道標に改善を繰り返してゆく。
②他のアーティストのステージをじっくり観察する。
『(良い点も悪い点も)人の振り見て、我が振り直せ』
自身の引き出しを増やすことにも繋がる。
本ブログが今後のライブ活動のご参考になれば幸いです。
ということで本日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。
MASA
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