コード進行を決めてからメロディを創るか、メロディを創ってからコードを割り当てて行くか、あるいは同時進行でゆくか・・・。
作曲の手順に決まりがあるわけではないので、自分にとってやりやすいと思う方法で創作すればよいのですが、いずれの方法を選択するにしても、メロディとコードの調和を取る必要があります。
もちろん感覚でやっても、それなりに調和を取ることが可能です。
しかしながら、コードとメロディが調和するための条件を知っておくと、選択肢が拡がり、より表現の幅を拡げることにも繋がります。
そこで、本日は、コードとメロディの関係についてお話しします。
コードとメロディの関係
メロディに用いる12音階は以下のように分類でき、コードと調和するためにはそれぞれ使用条件(ルール)があります。
- コードトーン(コード構成音)⇒ 自由に使用可能
- テンションノート(テンションノートの回参照)⇒ 自由に使用可能
- それ以外 ⇒ アプローチノートとしてのみ使用可能
アプローチノートとは
アプローチノートは、コードトーンあるいはテンションノートに半音あるいは全音で解決し(繋がり)かつ、短い音(目安:4/4拍子、ミディアムテンポで8分音符以下)であることが条件となります。
さらに、アプローチノートはその繋がり方により以下の4種類に分けられます
アプローチノートの譜例
これらのルールを知っていれば、今まで自身の感覚の範囲内で創作していたメロディラインやコード付けの選択肢が拡がり、より多彩な表現ができるようになると思います。
ちなみに・・・
上の譜例を、コードと伴に鳴らしてみると以下の様になります。
いかがでしょうか?
実は、説明のため典型的なⅠ→Ⅳ→Ⅴ7→Ⅰのコード進行を基に、上述のルールに則る以外は何も考えずに音符を置いていっただけなのですが、それなりの曲になってませんかねえ・・・・( *´艸`)
つまり、既存のロックやポップスで使われているコード進行を持ってきて、上述のルールに則ってパズルのように音符を組み立てていけば、楽器を弾いたりして音を確認しなくても、それなりのメロディラインが創れるということなのです。
音符を見て音がイメージできないなら、今ならDTMを用いれば音として確認することもできます。音を確認しながら、上述のルールに則るように試行錯誤を繰り返して行けば、想い描いた曲に近づけることが十分可能です。
ゆえに、楽器が弾けないからと言って作曲をあきらめる必要はないかと思います。
楽器が弾ける人もそうでない人も、本ブログが今後の作曲活動のご参考になれば幸いです。
それでは、本日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。
MASA
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