音量バランスに気を付けよう!

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ライブ出演が決まると、気持ちも高ぶり、それに向けての練習にも気合が入るかと思います。人前で演奏するわけですからね~♪

自宅等で個人練習を重ね、そして、本番を模擬したリハーサルをスタジオなどに入ってされる方が多いのではないかと思います。

スタジオ等でのリハーサルでは、本番の進行に合わせて、MCなどを含めて持ち時間内に入るかどうか確認したり、本番さながらの心理状態に持って行って演奏してみたり、はたまた、ユニットやバンドなら、各楽器間のリズムを合わせてグルーヴを出す練習したり、コーラスを合わせる練習したり、やり方は様々かと思います。

そんな時に、かなり高い確率で見落とされるのが、『音量バランス』を意識した練習であると感じています。
『音量バランス』が取れていないと、どんなに上手い演奏をしてもすべて台無しになります。
それほど重要なものだと実感しています。

本日は、その件についてお話ししようと思います。

音量バランスの重要性

音量バランスとは、演奏中にステージ上で鳴らしている歌声や楽器のそれぞれの音量(ボリューム)の大小のバランスのことで、これがキチンと取られていると音の調和が取れて、一つの楽曲としてのまとまりができ、聴き手に心地よさを感じてもらえるのです。

多くのライブを観てきて感じるのは、個々の演奏技術は高いのに、音量バランスが悪いためにすべてが台無しになり、聴き手として印象に残らないどころか演奏を聴くのが苦痛とすら感じるバンドやコーラスが非常に多いということ。

本当にもったいないなあって思います。

例えば、ドラムが力強く叩きすぎたり、ギターやベースのアンプボリューム(元音)が大きすぎて、ボーカルが何歌ってるかわからないとか、コーラスでハモリの人がメインボーカルより音量がでかくて、ハモリになってないとか・・・・、もう枚挙に暇がないです。

一生懸命練習して上手くなってライブしているんだから、自分の音を聴いて欲しい、という気持ちは私も演者の端くれなので、とてもよくわかります。

ですが、バンドやユニットでやっているんだから、自身の担当楽器の立ち位置を考えましょう。

歌モノの曲なのに、主役であるボーカルが何歌っているかわからん演奏を聴いて楽しいですか??

そういうことです。

音量バランスを取るために

残念ながら、ライブ時の音量バランスは、本番のライブ会場でやらないとわからないのです。
スピーカーの位置の違い、壁の材質の違い、空間体積の違い等々、音の聴こえ方が変わる要因が多々あるので、場所が変わるとバランスも変わってしまうので。

それゆえに、ライブ本番の前に、サウンドチェックという作業が必要になるのです。

ちなみに、どこのハコでも楽屋入りからリハーサル、そして本番という流れになりますが、このリハーサルは演奏練習ではなく、音量バランスや音響のチェックするリハーサルのことで、サウンドチェックの時間です。そのあたりは勘違いなさらないようにしてください。

通常、サウンドチェックにはセットリスト全曲をやるような時間は取られていないので、どの楽曲のどの部分をピックアップして音出しして調整しておくと、出番の初めから終わりまで音量バランスがちょうどよく取れるのか、そのためにPAさんに何をお願いするのか等々を、事前に考えておく必要があります。

音量バランスを意識した練習をしておかないと、そのあたりをどうすればいいのかの見当が付かないかと思います。

意識するポイント

意識するポイントは、ボーカルの声量を基準として、各楽器の音量をどのレベルにすれば聴き手に心地よく感じてもらえるバランスになるかです。
アンプの元音は控えめでも望みの音がでるような方策を考えて実践したり、ドラムの叩き方もボリューム控えめでもよい音が出る打点を探したりしてね。

演奏している自分が心地よいかではなく、聴き手が心地よいかどうかを優先してくださいね。少なくともお金を取って観せるライブなら、聴き手優先が必須です。

なお、ボーカルの声量を基準とするのは、ライブではボーカルだけをボリュームアップすることは、ほぼほぼ不可能だからです。
ボーカルマイクは通常指向性が高いものを使うのですが、それでもバックの元音はどうしても拾ってしまいますので。

そして、本番では控えめにした元音をマイクで拾ってもらって、PA卓で全体の音量バランスを取ってもらいましょう。
そもそも、そういった作業をするためにPAさんがいらっしゃるのですから・・・。

自身の音が聴きづらいなら、元音を大きくするのではなくて、PAさんにお願いしてモニターで返す音を大きくしてもらいましょう。

もちろん、ギターソロとかドラムソロとか各々の楽器が主役になる時には、目立つように音量を大きめにしてもOKです。

要は、その楽曲における自身の担当楽器の位置付けに気を付けてね、ってお話です。

くれぐれも、PA卓ではコントロールできない、アンプやドラムの元音をデカくして、ボーカルなどの主役の音の邪魔をしないように心がけてください。
それだけで、最初はOKかと思います。

音量バランスが良くなると、それだけでその演奏が見違えるように良くなります。
これは、PAやったり、音源制作でミキシングをやってみるとよ~くわかります。

技術的な上達だけでなく、音量バランスにも気を配ったライブ演奏を目指してみてくださいませ。
きっと観客の反応が如実に変わると思いますゆえ。

また、これこそ、前回のブログ(ライブに出よう。そして、観よう!)でお話ししたように他のアーティストのステージを観てないとなかなか気付けない点かもしれませんけどね。

ということで、本日はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。

MASA

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