他者からの評価など気にするな!

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プロフィール(Biography)にも記載しておりますが、MASAは長年、企業の正社員として過ごしてきました。

すなわち、他者が自分の仕事や人物を評価(いわゆる人事評価ってヤツ)し、それが給与や出世等、大げさに言えばその後の人生に影響を与えるという世界に長くいました。

人事評価に関しては本当にいろいろな経験をしましたが、その経験から、

自分の考え方やスタンスあるいは自分の軸が変わらなくても、それを評価するのが人であるならば、その人の資質や考え方、スタンス等で、その評価は180度変わる。

ということを実感しています。

ゆえに、他者からの評価なんて気にしてもしようがなく、自身の信念に基づいて、粛々と行動することが肝要である、との結論に至っております。

特に音楽なんて趣味嗜好の世界なんだから、いろいろと言われますけど、自分にとって有益だと思うコメントやアドバイスだけ受け取って、自身を成長させ、高めることに使わせていただき、それ以外のことは適当にいなしておけば良いと思ってます。

ということで今回は、上記の結論に至る経緯を経験に基づいてお話ししようと思います。

他者からの評価を気にしなくなったキッカケ

30歳前後の頃、『世の中で役立つ新規技術の創出』を目指して、企業の研究所に所属し、粛々と研究に勤しんでおりました。

不言実行型が性に合っている私は、会社では目立たない存在だったと思います。

できるかどうかわからないことをさもできるように大風呂敷を広げたり、自分の研究成果をさもすごい成果のように誇張して宣伝したり、少しだけ協力した他者の研究成果をさも自分が関わったからこそできたとアピールしたりする図太い神経を私は持ち合わせていなかったので・・・・(笑)

そういったことができないタイプって、会社では過小評価されるんですよ。
だから、人事評価もかなり低かったそうです。

『君のようなタイプの人間は、この会社では評価されないんだよ。』

と、後述する私が師と仰ぐ上司に言われたぐらいなので・・・・(^_^;)

そんな頃、ちょうど、アメリカの超大手企業の研究者たちと私の所属部署をあげてコラボレーション(共同研究)しており、それまであまり目立ってなかった私が一人で粛々とやっていた研究成果を、先方に報告する機会がたまたま回ってきたんです。

そしたら、すごく高く評価されたんですよ、先方の方々に。

で、その評価を受けて、社内表彰を受けることになったのですが、この時の私の所属部署の人事評価を牛耳っていた部門長が、『こいつが一人でこんな大仕事をするわけない!!』って言い張ったそうで、関係各位に必死に根回ししていつのまにやらその人が高く評価してる人と二人でやったことにされ、その人と二人で表彰を受けました。

正直、社内表彰など大して興味もなかったので、好きなようにさせておきましたが、社内表彰ぐらいで何でそんなに事実を曲げようと必死なのかしら?とは思ってました。

が、後になって気付きました。

自分の人事評価能力の低さを露呈しないように必死だったってことにね。

そういえば、ノーベル賞を受賞した田中耕一さんは、当時、社内では管理職にすらなっていなかったいわゆる出世していない人扱いでしたよね。

ところが、ノーベル賞を取ったとたん手のひら返したように大出世・・・Σ(・ω・ノ)ノ!

つまり、ちゃんと成果を出していたのにそれを正当に評価せず、管理職にすらしていなかったのに、世間で大々的に明るみになったとたん手のひら返し。

裏を返せば、大々的に明るみになってなければそのまま正当な評価をせずに終わっていたということ。世界的に高い評価を受けた成果を出した方なのにね。

まあ、会社の人事評価、延いては他者が下す評価なんてそんなもんです。

そういったことに気付いて以降、他者からの評価なんて全くと言っていいほど気にならなくなりました。

お陰で、楽になったし、輪をかけて上司の言うことを聞かない会社員として?な人にもなりましたとさ(笑)

人によって180度変わる評価

人生って不思議なもので、そういった不遇(?)の日々を過ごしたかと思えば、その後、研究者として師と仰げる上司2人にも巡り合えたりするんですよね。

本当に、人生は山あり谷ありだなあと実感しております。

そのお二人はいずれも、世の中になかった斬新な技術を種(シーズ)から探して育てて、実用化まで持っていった経験を持つツワモノ研究者で、その二人とお仕事をさせてもらった都合10年ほどは、とても勉強になったし、私の人生にとって掛け替えのない実り多きものにもなりました。

そのお二人には、研究成果はもちろんのこと、企業の研究開発という仕事における私のスタンスや考え方、やり方も高く評価していただき、結果として私のような会社員として?な人間でも管理職に昇格することにも至ったわけです。

私自身のスタンスや考え方は、ほとんど変わっていないのに、ここまで評価が180度変わるものなのかと驚愕したことを鮮明に覚えています。

おわりに

どうしても、他者からの評価って気になりますよね。
それがその後の人生すら決めかねないならば尚更です。

だから、他者からの評価の現実を身をもって体験していない方々がそういう気持ちになるのは痛いほど良くわかります。私も若い頃はそうでしたから。

でも、他者からの評価なんて所詮、評価する人次第でどうとでも変わってしまうものなんですよ。

だから、重要なのは

他人基準ではなく自分基準の軸を持つこと。

そして、

比較するのは他人とではなく、過去の自分とだけ。

と思っています。

あとは、そんな自分を評価してくれる時が来るのを粛々と待つって感じかしらね。

結構、見ている人は見てくれています。

そして、そういった生き方をするのが、余計な神経を使わずに済むし、何より人生に対する納得感や幸福感を得るための近道でもあると考えておりますゆえ。

ということで本日の本題はここまで。
音楽だけでなく今後の人生のご参考になれば幸いです。

ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。

さらに長々と余談が続きますが、これ以降はご興味のある方だけ読み進めていただければと思います。

余談①

『君のようなタイプの人間は、この会社では評価されないんだよ。』

先に記述したこのお言葉は、師と仰ぐ上司のお一人から言われたのですが、それには続きがありまして・・・・。

『でも・・・・、

新しいモノを産み出して行けるのは、君のような人なんだ。

だから、頑張んなさいね。』

革新的な新しいモノを産み出し、社会に着地させた経験者からいただいたこのお言葉が、未だに私の中の自信につながっています。

ただ、ご期待に沿えず未だに新しいもの産み出せてないことに、申し訳なさが残ってますが・・・(;^_^A

余談②

管理職に上がると、給料がぐんと上がり、待遇も良くなりました。

まあ、それは周知の話だったので、特に驚きはしなかったのですが、一番驚いたのは、昇格した途端に周りの人間の態度がコロッと変わったこと。

それまでイロイロと協力のお願いしても難癖付けられて中々聞いてもらえなかったのが、一言言うだけで動くようになったんですよね。私自身は何も変わってないのに・・・・。

なるほど、これが出世するってことか・・・(-ω-;)ウーン

つまり、多くの人は私という個人じゃなく〇〇社の△△長って肩書を見てるんだなあってこと。

『青島、警察を変えたかったら偉くなれ!!』っていう和久さんの言葉が腹に落ちた瞬間でもありましたとさ(笑)

ということで、余談2題でした。

めちゃくちゃ長い文章を最後までご覧いただきありがとうございました。

MASA

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