歓楽街

夕日が沈み
夜の帳が降りて

憂いを抱えた
人たちが今宵も集う

仮面を付けた
夜の街はまるで

夢の国のように
きらめきとざわめきで彩られる

現実(いま)から逃れるため
哀しみを忘れるため

人はひとときの
快楽に身を委ねる

うごめく思惑 かりそめの笑顔
すがるように やすらぎ求める

幻想と失望 甘美と搾取
絡み合って 街は平衡を保つ

過去にすがる中年
自分を売ってる少女

恋愛ごっこで
互いのキズをなめ合う

どちらの人生が
哀しいかなんて

今を生きてりゃ
そんなことどうだっていいじゃない

溢れる欲望 醒めた瞳
狭間の奥に 望みを探る

希望と現実 快楽と絶望
背中合わせで 人は歩み続ける

生きて行くほどに
憂いは増えてく

抱えきれなくなったら
何処かに置いていくしかないじゃない

そして朝日が
街の仮面を剥がして

夢から醒めた
人たちがまた歩み始める

わずかな憂いを置き去りに

わずかな希望に置き換えて

Words, Music & Arranged by MASA

Copyright © 2016 MASA

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